神奈川県の入試制度だと、小学4年の段階で悩み深い
2024.02.02
神奈川県横浜市北部、川崎市宮前区周辺は
中学受験率が高い。
私も東京から神奈川に来て驚いたのは
内申点ウェイトの重さと中学受験率の高さだ。
中川で勤務をはじめた当初は中学受験なんて知らん
って感じだったのですが
だいぶ勉強させていただきました。
この原因は「高校受験の制度」と「高校の大学進学実績の悪さ」だろう。
公立高校は難関と言われる高校であっても、内申点のウェイトは重いし、私立高校にいたっては内申点でほぼ決定という制度。
中学の成績が悪いと「もう高校の選択肢は狭まる」
一方、中学受験をする生徒が目指す、私立中学の選択肢は多い。
例えば「日大日吉」は高校受験ではオール5近い成績が必要となる。1つでも成績3がついたら危険ゾーンだ。
それが中学受験では偏差値50あるかないかで、入試問題も難しくない。
成績5をとるために、「授業で手を挙げる」「提出物は見やすくミスのないように」「テストで90点を目指す」我慢の日々、いや仲間と一緒に頑張る日々?
高校生募集をしなくなる高校も、難関と言われる学校に多い。
来年度は農大一高は、来年度の中3を最後に高校生募集がなくなる。完全中高一貫化します。
豊島岡(女子)も高校生募集がなくなりました。
中学入試組(8クラス)と高校入試組(2クラス)との差がありすぎるので、中高一貫化に踏み切ったとのこと。
中学受験でなく「高校受検の内申対策」のために、小5から塾に通わせるのは神奈川県だけではなかろうか?
他県から転入してきた方から見ると、異様な世界。
進学実績のよい公立高校が、もうちょっとあれば良いのですけど、やはり少ない。
中学受験の方が選択肢が豊富で、MARCHの附属の受験機会も、高校受験よりはある。
ハードですけど成績でなく実力で勝負出来る。
親の立場として、要領良く成績がとれるタイプであれば、公立高校もありですか、
「オール5」近い成績でないと、そもそも大学受験指導に熱心な高校(指定校推薦をたくさんもっている高校)にいけないという現実がある。
そうなると中学受験の準備をした方がよい
と考えてしまいますよね。
数学に関しては
大学受験の問題も中学受験の延長ではあるけれど、高校受験の延長ではないです。
高校受験は英語の習得は有利な面があります。超高速で進まないため(それでも中1内容はヘビーですけど)。
私が20年大学受験理系を指導していてはっきりしているのは、高校受験をした生徒の理系進学率はかなり低いということ。
やはり中学受験算数をガチで練習しているのと、いないのとでは、えらい差があるというのが実感としてあります。
中学受験をしなくとも、中学受験の算数と国語を小4からやっておくことを、超おすすめします。