「高校受験までの数学」と「大学受験で求められる数学」はちがう
2023.04.05
長年、大学受験と高校受験の数学、そして中学受験の算数を教えていますが
高校受験の数学だけちがう。
公立の進学校(高校)へ通う生徒で、国公立や理系を目指す生徒は
学校の授業で数学を鍛えられますから「ん?今までと何かがちがう」ということに気づく。
「パターン暗記だと無理じゃないですか?」
高校受験までの数学は「パターン暗記」で出来たけど無理じゃないですか?
テスト前にちょっと勉強するという生徒達ではないから、そのことに気がつく。
高校数学は基礎内容までは「パターン暗記で、ある程度までいけます」けど
大学入試レベルでは、すぐに限界がやってくる。
神奈川大理系、東海大理系くらいまでの問題であれば、合格点到達できるかもしれないが
日本大、東洋大くらいの理系学部では苦戦を強いられる。
国立大理系や早慶理系ともなれば、なおさら。
このことにいち早く気づき、
パターン暗記でなく「自力で考えて納得していく」勉強法を会得した生徒は強い。
国立大へ合格していく生徒は、そんな感じです。
国立大は「偏差値65以上ないと難しい」のように言われていますけど
中学校の成績オール4くらいでも合格出来る生徒は実際にいます。
教室では「内申点29」で国立大へ合格したケースもある。
「パターン暗記で結果を出さねばならない世界にいるから、本当の自分の力がわからない」
高校受験までは「パターン暗記」で結果が出せてしまう。
神奈川県だと、高校受験をしたという理系型の生徒はやはり少ない。
中学校までの学習の仕方が影響していると思うんです。
問題のパターンを覚えるのではなく、
「見たことのない問題であっても、自力で解決していく」練習をした生徒の方が
高校数学では結果が出しやすい。
大学受験の数学は
「基礎知識で解けるけど、今まで見たことのないような問題」を解くことになりますから
国公立のような難関を志すならば
小中学校の学習内容がまだ簡単なときに
与えられたもの教わったものだけをやるのではなく、
自力で解決していってほしいのです。