「かしこい」子になって欲しい。どうするか?
2022.12.25今まで多くの生徒を授業しながら見てきたのですが
「かしこい」子に共通するのは
情報認知(誰かが言葉を発する) → 理解する → 相手にわかるように説明する
が出来る生徒のように思います。
勉強が出来ない子に共通するのは「少しの我慢が出来ないこと」
これが「どこから生まれているのかな?」と考えたときに
その子の欲望を、保護者がすべてかなえてしまっている所にあると思うのです。
具体的には「教室で計算問題をやり、よく出来ていたらパズルをやることがある」のですが、
子供によっては、当然「先にパズルやりたい!」という子も出てきます。
それで「はい!」と渡してしまうと、その子は欲望をかなえられて満足します。
そのときに何が起きているか?
欲望を言葉にする「パズルやりたい」 → 一言の会話を聞く「はい」 → 欲望が満たされ子供は満足
また前もやってくれたから大丈夫だろうということで、「先にパズルやりたい!」となります。
欲望を言葉にする「パズルやりたい」 → 一言の会話を聞く「はい」 → 欲望が満たされ子供は満足
を繰り返してしまうと、やがて「少しの我慢が出来ないこと」につながっていきます。
計算より「パズルをやった方がいいかな」という生徒もおりますが
私は「パズルやりたい!」→「なんで?」と聞き返します。
そうすると「パズルやりたい!やりたい!」と、まあ大抵の場合、こうなります。
それでも「なんで?」と聞くと、「ふてくされるか」「何もしなくなるか」ということになってしまうのですが、その先は個人によって対応は変わります。
そう、これは
子供に対して、保護者が「はい」「いいえ」しか言わないご家庭にありがちなことなんです。
たしかに時間がないとき
「ゲームやりたい」「はい」は大人しくなってくれて
楽なのはすごく理解できるのですが、その後の人生に損失が大きい。
ここの対応は、正直申し上げて「塾だけでは難しい」ので、保護者の皆様方に心がけていただきたいのです。
「きびしくしてください」と言われて塾で叱ったとしても、ご自宅での環境変化がないとこれは改善しません。
是非、やっていただきたいのが「なんで!」「どうして!」のような問い返し。
欲望を言葉にする「パズルやりたい」 → 「なんで!」「どうして!」 → はじめは絶対大変ですけど考えさせる → 相手にわかるように説明する
のようにし、だんだんと
情報認知(誰かが言葉を発する) → 理解する → 相手にわかるように説明する
のようにしていく。
いまの日本社会。共働きでお忙しいご家庭がほとんどですが
これをやると「かしこい」と言われる子が増えると思います。
人口減少社会であり外国人の移住が多くなっていますけど、
こうなれば、まだまだ日本は大丈夫だと思います。